失われた自分を求めて

元公務員/元フリーター/元ニート/アラサー/思いは言葉に

ベールに包まれた「人間科学区分」~上級編~

最近サブカルスイッチがONになってしまい、ツタヤでレンタルコミック、LINEマンガをインストール。ブルーピリオドっていう美大を目指す青年たちの群像漫画、いいです。
マンガ大好き、アラサーのアラサトです。


国家公務員総合職試験人間科学区分。漢字16文字。いかついですね。
今日は、ついに上級編ということで、2次試験の専門記述を掘り下げます。

以前書きましたが、2次の専門記述は、配点比率が5/15と高いので、重点的に対策します。と言っても、中級編で紹介した1次専門試験対策をある程度やっていれば、あとは上乗せするだけというかんじなのでそこまで時間はかからないはず。


▼ステップ1 過去問をチェック
2次の記述問題は、計6題から2題を選択して解答。福祉系科目の場合は、【福祉に関連する領域】と【教育学・福祉・社会学に関連する領域】の2題を選択することになるでしょう。内容は、人事院に請求した過去問から確認します。下に、ざっくり数年分の傾向をのせます。

【福祉に関連する領域】
・貧困の概念、貧困対策
・高齢者と若者の孤立、社会的孤立への対策
・ワーク・ライフ・バランス政策、福祉的就労
・障害者への居住支援

【教育学・福祉・社会学に関連する領域】
・家族形態の変化
・世代間格差
・公的サービスにおける民間部門との協働(福祉多元主義など)
・子どもの貧困、社会保障・税一体改革大綱
・ひきこもり、障害者差別解消法


▼ステップ2 出題の特徴とテーマを把握
全体的に、分野横断的な出題。かと思えば、社会保障・税一体改革大綱や障害者差別解消法などの福祉分野の時事的な知識を問う問題もあり、やや運の部分もあります。
出題されそうなテーマをざっくり【対象×課題分野】で整理してみます。

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たとえば、子ども×貧困=子供の貧困、子ども×住居=社会的養護、女性×就労=ワークライフバランスなど。もちろん、これはあくまで試験対策です。現実の社会課題や政策はこんなにスッキリ整理できません(ワークライフバランスは女性のみの問題ではありません)。

これにプラスして、最低限押さえるべきは、「人口動態と家族形態の変化」という論点だと思います。人口減少と少子高齢化というのは分野横断的なテーマであり、かつ重要な政策課題として認識されているので、いろんな場面で使えます。


▼ステップ3 答案のアウトラインをつくる
記述問題なので、実際に答案をつくります。と言っても、文章をたくさんつくるのは大変なので、↓のような骨格・アウトラインをつくるのがいいかと。

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数字や内容の正確さは保証できませんが、アウトラインの参考例として。だいたいのテーマは、現状と背景(統計など)→施策→今後の課題という流れでまとめられます。

ぼくの場合、ステップ2で洗い出したテーマを中心に、10コくらいアウトラインを用意しました。福祉の分野を網羅しようなんて考えない方がいいです。大きな制度改正があったものや、いろんな問題に共通して使えそうな論点を重点的にまとめました。


★お役立ちアイテム★
・1次専門試験の対策レジュメなど
 もしつくっていればですが、レジュメから必要な情報を抜き出してアウトラインをつくれます。コツコツ書いておいた語句説明なんかも役立ちます。

・白書や政府の発行物
 統計上の数字を調べたり、現在の施策を知りたい時は、ネットで検索して政府の白書やポンチ絵などを見るのが早くて正確だと思います。

・関連書籍
 福祉分野では、平野他(2011)『社会福祉学』有斐閣 が役立ちます。
 家族分野では、岩間他(2015)『問いからはじめる家族社会学』有斐閣 がいいです。
 児童や家族の分野は、いろいろ本を読んで損はないと思います。


・新聞
 時事的な動きを知るという意味で、週1発行の福祉新聞はけっこう役に立ちます。ぼくは定期購読してました。半年間で9,000円なのでちょっとお高めですが。


よし!終わり!今日はいっぱい書いたので終わり~!
ちなみに、ぼくは、2次専門記述は40点満点中30点でした。7割5分ですね。たぶん、そこそこいいはず。今日書いたことに少し説得力が出ませんか?笑
人生いろいろ。やり方もいろいろ。



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