ベールに包まれた「人間科学区分」~中級編~
いろいろと書きたいことがあるんで、ちゃちゃっとこの公務員試験シリーズを終わらせたいですね。自分で始めたくせにちょっと面倒くさいと思っちゃうアラサトです。
今日は手短に。
専門試験の具体的な勉強方法についてです。しかも、対象は福祉系科目のみ。なので、コア中のコア。ディープの先のスーパーディープを極めます。
勉強方法は人それぞれですので、自分のやり方があるわいという人は、読まんでよし。
1次の専門試験の対策は、2次の専門記述の土台にもなるので、けっこう大事です。
国家公務員総合職の「人間科学区分」で福祉科目を選択する場合、1次では社会福祉総論、社会福祉各論、福祉計画論、地域福祉論の4つを選択するのが王道です。前回言った通り、この4科目のくくりは合ってないようなもんなので、福祉全般を勉強することになります。
と言っても、何もないと大海原で遭難状態なので、ざっくり分野分けして戦略的に旅することにしましょう。
【グループA】
- 社会保障制度(年金保険、医療保険、介護保険など)
- 地域福祉(歴史、社会福祉法、社協、共同募金、民生委員など)
- 障害者福祉(歴史、障害者総合支援法、障害者雇用、障害者虐待など)
- 児童家庭福祉(歴史、児童手当、社会的養護、保育制度など)
- 高齢者福祉(歴史、認知症施策、高齢者雇用、高齢者の住まいなど)
- 低所得者等への支援(生活保護制度、生活困窮者自立支援法など)
- 社会調査(量的調査、質的調査、全数調査、相関、回帰分析など)
【グループB】
- 福祉計画(地域福祉計画、老人福祉計画、障害者計画、障害福祉計画など)
- 社会福祉改革の変遷(社会救済に関する覚書、社会福祉基礎構造改革など)
- 専門職(身体障障害者福祉司、児童福祉司、職業適応援助者など)
- 海外の社会福祉政策(歴史、概要)
【グループC】
- 心理学(ピグマリオン効果、中心化傾向、ハロー効果など)
- グループワーク(コノプカ、波長合わせ、集団凝集性など)
- 条約(世界人権宣言、児童の権利に関する条約、障害者の権利宣言など)
- 概念など(ノーマライゼーション、アドボカシー、スティグマ、PFIなど)
と、分野分けした上で、さらにグループもA~Cに分けました。
これらの分野に対するぼくの攻略法は、いわば
「自分で対策本をつくる」
というものです。
過去問や社会福祉士のテキスト、白書などの情報を基に、情報をまとめる作業です。これは、高校の公民系の試験対策の時に編み出してから活用しています。利点は、まとめるという作業のなかで、自然と情報が整理されていくこと。欠点は、時間と労力がそこそこかかること。
さらに、今回の場合は、グループA、B、Cそれぞれに違うまとめ方をしました。
①レジュメをつくる(グループA)
分野ごとに体系化したまとめプリントをつくるという最も王道な方法。グループAはけっこう重要な分野なので、丁寧に情報をまとめ、反復することで定着させる。
②表をつくる(グループB)
年表や比較表をつくる。流れや比較で覚えた方がいいグループBはワードの表機能などを使ってまとめて、トイレやキッチンに貼るのがいい。
③語句説明をつくる(グループC)
上記の分野では拾い切れていない、でも重要っぽい語句や概念に出会ったら、200字程度でまとめる。グループCの分野が想定される。
おそらくですが、もう少し効率の良い対策方法もあるんじゃないかと思います。ただ、「自分で対策本をつくる」作戦は、知識が整理されながらインプットできるので、2次試験でインプットした知識を活用しやすいだけでなく、民間の試験や小論文にも役立つことが多々ありました。個人的には、楽しく勉強を続けられるやり方だと思います。
あーーー手短に終わらなかった。。。くそう!!