失われた自分を求めて

元公務員/元フリーター/元ニート/アラサー/思いは言葉に

ある官僚の転職奮闘記~職務経歴書「スキル」に何を書くか~

新型コロナウイルスの影響で、絶賛テレワーク中のアラサトです。
本当に絶賛で、ぼくにはとても合っています。たぶん、学生時代に「家でも勉強できた人」にはマッチするんじゃないかなあ。

さて、今日は転職奮闘記です。
国家公務員を退職した場合、職務経歴書の「スキル」に何を書いたらいいのか問題。
エージェントの人曰く、「調整力が高い」は元官僚の人がアピールするとのこと。
調整力って、人間力と同じくらい曖昧ですが。。。(笑)


まず、はっきり言っちゃいましょう。

得られたスキルなんぞない!!

自分のスキルが劣化することはあっても、習得・向上することはほとんどなかった(皆無じゃないよ)。それがぼくの率直な考えです。
この理由は2つ。その1は、新たなスキルが必要になるほどの仕事があまりなかった。根気と時間さえあれば、誰でもできる作業が多いということです。その2は、自分にスキルを向上させようという意欲が欠けていた。これはぼくの反省すべき点です。

しかし、スキルなんぞない!!と職務経歴書にぶっちゃけられないので、こねくり回してみましょう。こねくり回し方のポイントを2つ書きます。


知識≠スキル

省庁に勤めていれば、業務上必要な知識は身に付きます。ただ、知識とスキルは別物。知識は活用できるようになることでスキルになります。たとえば、専門知識を活かして交渉していれば「高度な交渉力」となる。英語能力を活かして資料作成していれば「英文資料作成スキル」となる。
「知識がある」という受け身な表現から、「○○をした/できる」という主体的な表現に転換していくのは一つの手だと思います。


具体性と汎用性

一見相反するこの二つの要素をうまーく統合していくという方法。たとえば、「調整力が高い」と言われてもモヤモヤが残ります。ここで言う具体性とは、どんな立場の人たちに、どんな調整をしたのか。汎用性とは、その経験が他の分野や組織でも役立つのか。この二つのバランスを取りながら書くと伝わりやすくなります。
「マネジメント」「コミュニケーション力」「交渉力」「課題解決」といった表現も、具体性と汎用性から掘り下げてみてもいいかもしれません。


と偉そうなことを言いながら、けっこう書類で落とされたりもしました。面接でも落とされました。余談ですが、落ちた時の評価で面白いものもいくつかありました。

評価点→自分の頭で考える姿勢がある点、いい意味で公務員っぽさがなく愛嬌がある点
懸念点→○○省で何も成し遂げておらず、当事者意識という観点が満たない

評価点→聡明な点
懸念点→聡明すぎる点(謙虚さと芯の強さのバランスで優位な応募者がいた)

評価もいろいろですよねえ。公務員らしくない、と言われたのはけっこう嬉しかったですねえ。逆に、何も成し遂げていないというのはショックもありつつ「たしかに!」と思ってしまいました(笑)


職務経歴書に何を書くかは重要です。
ただ、やはり職探しは、えにしだなあとも思います。身もふたもないですが。
今日はこのへんで。みなさま、コロナにご注意を。