失われた自分を求めて

元公務員/元フリーター/元ニート/アラサー/思いは言葉に

そうだ、災害ボランティア、行こう~実践編②~

2日目。朝7時。起床。


どうする?今日もボランティア行く?


身体が痛い。
お前、昨日頑張ったし、今日はぷらっと観光でもして帰っちゃえよ
という悪魔のささやきが脳裏をよぎる。よぎったのちに脳にこびりつく。30分の葛藤。いや、せっかく一泊したし、今日は別のとこ参加して初日と比べたいし、ブログも更新したいし!なんと、このブログがモチベーションの一つになるとは(笑)

悪魔のささやきを悪魔ごとぶっつぶし、ホテルをチェックアウト。リュックとスニーカーを預け、昨日と同じ装備で出発。よくやった、わが理性。


9時すぎにボランティアセンター到着。
颯爽とドヤ顔で「2回目以上」の受付に行く。ワッペンに名前を書いて、マッチングエリアへ。社協の職員が「1件目は荷物の運び出しです。軽トラお持ちの方お願いします。全部で7、8人です」と説明。何人かが挙手。ぼくも挙手。全部で7人。紅一点の女性が軽トラ持ち。ちなみに、軽トラ持ちは大募集されており重宝される。
運び出しということで、運搬用の一輪車2台とその他もろもろを軽トラに積み込んで現地へ出発。


10時ごろ現着。
家のすぐ裏が川というお宅。屋内と外の物置の荷物を運び出して、歩いて1分くらいのトコにある災害ゴミの仮置きスペースに捨てるという作業。荷物を屋外へ→一輪車に積む→軽トラに積む→仮置きスペースへ、という流れを繰り返す。仮置きスペースの災害ゴミはどうするんだろうかと少しモヤモヤしながらも作業を進める。

噂通り、布団や畳が重い。物置きの中からは、賞状、弓、タンス、水瓶など大小いろんなものが運び出される。昨日よりも臭いが強く泥が多くハードな作業。釘や剣山など危険物も多かった。ボランティアセンターのゴム手袋は薄くて穴が開いてしまった人もいたので、丈夫なゴム手袋が安心。

お昼休憩。土嚢袋をシート代わりにみんなでしばし歓談。7人中4人が福島県内、3人が県外だった。みんな何かしらの災害ボランティア経験があるみたいだった。元公務員で、とか、東京の○○に住んでます、とかそれなりに自己開示してしまう。


12時半ごろ作業再開。
途中で中国人っぽい男女が大きなトラックで仮置きスペースに出現。「鉄モラッテモイイデスカ?」「アヤシクナイヨ、ドロボウジャナイ」と言う。いや、怪しいよ(笑) お茶を濁した返事をしていると、災害ゴミの中から使えそうなアイテムを拾って去っていった。ある意味、たくましい。

休憩をはさみながら、黙々と作業をすると、2時ごろには作業が終わった。依頼主の方に「少し用具をすすぎたいのですが、水道なんかありませんか」と聞くと、快く貸してくれた。一輪車や長靴を簡単に洗って、撤収。

ボランティアセンターへの帰り道、千葉から来ていたボランティアさん(以下、千葉さん)から、車で来たから帰り近くまで乗っていく?と声をかけてもらう。え、ぜひ。ぜひお願いします。今朝、葛藤の末に悪魔をぶっつぶして来てよかった~ヾ(*´∀`*)ノ

ボランティアセンターで資材を返却し、手洗いうがいをする。みんなで挨拶して解散。千葉さんは、高速料金の無料減免措置のための手続きをする。


15時、千葉さんの車で東京に出発。途中、コーヒーとあんまんもおごってもらう。電車賃4,000円が浮く。18時過ぎには家に着く。いや、それ以上にこの車快適。洋楽が流れ、衝撃も少ない。あーきもちよくなっ... zzZZZ
家まで電車で20分くらいの駅で降ろしてもらう。千葉さんに心からの感謝を伝え別れる。


18時15分、無事に帰宅。


こうして2日間の災害ボランティアが幕を閉じた。


教訓編につづく。