失われた自分を求めて

元公務員/元フリーター/元ニート/アラサー/思いは言葉に

「手に入らなかったもの」の話

突然ですが、アラサトです。
今さっき見たドラマにピンとくるセリフがありました。

“人は、手に入ったものじゃなくて手に入らなかったものでできているんだもんね”

 
『anone』というドラマの2話、田中裕子演じる亜乃音さんが発した言葉です。
すんごい雰囲気を醸している田中裕子が言うからこそ、という感じはあるんですが。
いやー、うん、なんというかそういうもんだよねえと。

失ったもの、できなかったもの、みんなはあるのに自分はもってないもの。
そういうものにばかり目が向いてしまって、今の自分にあるものが見えない。まるで最初から当然あったように考えてしまう。

恋愛でもそう。
付き合い始めみたいにキュンキュンしてない。
電話がない。デートもない。話を聞いてくれない。
自分ばっかりなんで…

そういうもんなんでしょうね。
ほれ、ちょっと見てみ、キミけっこういいもん持ってるよ、って周りが必死で言っても聞いてないんだよね。ほぼ聞いてないのよ。で、その「手に入っていたもの」がなくなった時に気づく。ああ、自分はけっこういいもん手に入っていたんだなって。


なんだか感傷的なムードになりそうだから、パーっと鼻くそでもほじろうかしら。あ、ぼくの特技は鼻くそをほじることなんですよ実は。

『anone』というドラマけっこう面白いです。坂元裕二脚本、阿部サダヲ、小林聡美、田中裕子などが出演していて見ごたえありです。視聴率低いみたいなんで、きっと面白いですよ!